昨日、カブンスを見た
親戚の告別式に行った。
ここ数年はまるで年中行事のようだ。
我々の親世代は兄弟の数が異様に多いから。
火葬場での待ち時間。
経験のある方ならお分かりだろう、他愛もない話をするしかやる事がない。
外の景色を眺めに部屋を出ると隣の家族控え室の中に見覚えのある顔。
見覚え、と言うより記憶の中のほんのおぼろげ。
カブンス?
小学校時代のクラスメイト。
記憶の中の◯◯という苗字と控え室入り口の張り紙も一致。
カブンスは女性。
小学生当時、彼女は頭が大きく(髪の毛のボリュームという意味)あだ名を付けるのに天才的なセンスの持ち主に命名された、
過分数
女の子にそれはさすがに失礼だろう、と思った記憶は無いが自分はそのあだ名で呼んだ事は無い。
同様にケニアと呼ばれた子にもそう呼んだ憶えは無い。
苗字が当時と変わりない理由を知る材料はない。
自分と同様、配偶者の苗字を途中から名乗る場合もあるだろうが彼女の胸元には喪主のリボン。
当然、会話の機会が訪れる事は無かったが彼女はしっかりとした大人になっていた。
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